2021年9月18日(土)14:00~17:00にAIビジネス研究会9月定例会を開催しました。
講演1)DX時代をリードする新日本的経営のデザイン
山本会員より、EA(エンタープライズアーキテクチャ)から日本と海外のシステム統合アプローチの違いについて講演いただきました。
印象に残ったのはGAFAの取り組みはかつての日本企業に類似しているという御説明でした。Googleのオフィスが快適であるのは、社員を出社させて交流させることで新たなビジネス創出や仕事の効率化を促していると言われています。また、Facebookには人を成長させる仕組みがあり、思考力や行動力を高める取り組みがあるとのことです。このような人を育成するような取り組みが過去の日本企業を思わせる面です。反面、日本はシステムを人が繋げているために複雑化している点や、失敗を許容されにくい風土が問題点としてあるということでした。
そのため、ソフト基盤(考えさせる体系だった企業の仕組み)とハード基盤(汎用多次元的なデータ構造)の両面に加えて人の最適活用が必要ということです。
講演2)サービス業のDX/AI展望
最初に信用保証協会に所属されている伊藤由美子様から、公的機関職員の視点による中小企業向けIT導入提案に向けた課題についてご説明いただきました。
中小企業へのIT導入支援に向けた課題には、以下のものがあるということです。
①経営者がIT化の必要性を感じていない
②業務が変わることへの抵抗感を持つ社員が一人でもいると進まない
③導入とメンテナンス人材の不測
④資金力不足
うーん、どれも納得です。
次に、相良知昭様がお勤めのエンターテインメント企業の実情について説明頂いた後、同社を題材にした課題と解決策についてグループワークを行いました。
グループはA:社内効率化、B:店舗生産性向上、C:既存事業の高付加価値、D:新規事業開発の4つに分かれ、それぞれ3~4名でディスカッションします。私が参加したDグループでは、既存事業と他事業を組み合わせた新事業などを検討しました。なにより、普段の仕事とはちょっと違った議論を行うことができ、精神的にリフレッシュできました。
次回の定例会は10/16(土) 14:00-17:00「事業再構築特集」です。
みなさまの参加をお待ちしております。
文責:中嶋会員