【2024年3月定例会】未来のイノベーション特集

3月度の定例会が2024年3月16日に開催されました。Zoomでの開催となり会員15名に参加いただきました。

講演1)日本におけるGXへの取組み

高田会員より、日本政府のカーボンニュートラルへの取り組みと、GX検定の受験経験をご説明頂きました。高田会員はご自身の業務ではGXとの関わりはなく、研究会での発表に応募したことをきっかけにGXについて調査し、今回の発表に臨まれたとのことでした。2022年当時の菅首相が「2050年カーボンニュートラルの実現を目指す」と宣言、その後の国内に様々な取り組みをご紹介いただきました。我々に身近なところでは、省エネ設備の導入には補助金が出るほか、ものづくり補助金や事業再構築補助金にもGX(省力化)枠があるとのことでした。

講演2)BPRにおけるAI活用

AIツールを活用したBPRの可能性について、本間会員より、プラントエンジニアリング会社の保全業務における具体的な取り組み事例とともにご説明頂きました。

プラントエンジニアリングの現場業務を分析し、業務課題を抽出する具体的なプロセスをご紹介いただきました。その中で毎日の報告書作成が課題となっていることから、音声認識を使用した自動入力も検討しており、現在提供されている様々な音声認識サービスについても比較も説明頂きました。

講演3)脳と生成AI

脳×AIの現状と脳科学の最新トピックについて、村松会員より説明頂きました。

近年では耳から脳波を取得するデバイスも試験運用されており、脳波を分析してネガティブ/ポジティブな感情を識別することも可能になっているようで、実際の商品開発の現場でABテストのデータ収集として活躍しているとのことでした。また、ガンマ波が脳脊髄液の流れを高め脳内老廃物の除去を促進するとの研究報告もあり、音による認知症治療も進む可能性があることもご紹介いただきました。

今回で今年度の定例会は終了となり、年度が替わって4月はリアル開催です。詳しくは、今後の予定(https://aibizlabo.com/meeting)に記載しております。またのご参加をお待ちしております。

文責:野網会員