【2023年3月定例会】 未来の人類特集

2023年3月18日(土)14:00~17:00にAIビジネス研究会3月定例会をリモート開催しました。

講演)「脳と意識」~脳科学に学ぶ、脳力を高めるヒント~

講演いただいた村松会員はメーカーのバイオメディカル部門で研究開発を担当されており、AIビジネス研究会では計4回研究内容に関連する講演いただいています。村松会員の講演のテーマは意識と行動の関係性に関するものであり、AIの方向性にもつながる興味深い内容です。これまでは無意識から実行動への影響という視点でニューロマーケティング(2020年10月定例)や受動意識仮説(2022年2月定例)などの紹介をしていただいていました。今回の講演では、意識することによる物質化について、村松会員の私見も踏まえて紹介いただきました。

意識することによる物質化とは、何かを観察しようとすることで不明瞭だったものが物質化するということを言っています。一見、オカルトのような話にも見えます。しかし、このような考え方を提唱した人がノーベル賞を受賞しているとしたら、皆さんはどのように感じられるでしょうか。村松会員の講演では2020年のノーベル賞受賞者であるペンローズ氏の提唱する「量子脳理論」や、量子論の生みの親であるマックス・プランクの言葉をちりばめながら、この「意識することによる物質化」について紹介いただきました。また村松会員の身近な体験談として、お子様の受験勉強における応用についても紹介いただきました。

私もたまたま読んでいた哲学本で「知覚するから存在する」という考えがあったことから、実に興味深く話を聞くことができました。この事実/事象が、人とは別の脳と言えるAIがどのように影響していくのか興味深く感じます。また我々は自分自身が意識するということ≒自分を主体としながらAIを活用することを考えなければならないと感じました。

最後に4チームにわかれてAIの進化によってなくなる仕事/残る仕事と、脳力の活用について分野別に議論しました。

次回の定例会情報はhttps://aibizlabo.com/meetingに記載されています。みなさまの参加をお待ちしております。

文責:中嶋会員