2020年10月17日公開オンライン講座でAIビジネス研究会の村松会員に講演いただいた、「脳とAI」をご紹介します。
顧客とどうやって意思疎通するのか
新型コロナウイルスにかき回された今年。
商売のやり方、仕事のやり方が本当に変わりました。
3密(密閉、密集、密接)を避けながらビジネスを行わなければならない。
そのため、商品やサービスの良さをどのようにお客様に伝えれば良いのか。悩まれている方が多いと思います。
体の反応が先、感情は後
たとえば、顔を笑顔にすると嬉しくなると言います。
このように、体の反応に応じて、心が動くという考え方があります。
これは、脳神経学者のアントニオ ダマシオ氏の主張です。合理的な意志決定には「情動」と「感情」が不可欠(ソマティック・マーカー仮説)ということだそうです。
心を動かす何かが起きた時、心拍数が上がり脳の血流が上昇し脳が覚醒します(情動)。そうすると新たに生きる指針として自らの価値観が更新される(感動)ということです。
ダマシオによれば、感動を呼ぶためには2つのポイントがあります。
この2つを掛け合わせることで「感動」という体の反応を最大限引き出せるそうです。
これをマーケティングに応用したら、良い効果が生まれそうですね。
Neuromarketing(ニューロマーケティング)への期待
まさにダマシオの主張をAI技術で活用しているのが、Neuromarketingです。
これは消費者の無意識を客観的に分析し、マーケティングに活かす手法であり、実際に効果を上げられた事例もあるそうです。
もちろん、誇張・過大広告はいけませんが、より顧客に伝えたい部分をNeuromarketingを活用して効率化できれば、これは売り手と買い手双方にとってハッピーなことではないでしょうか。
またデザインの観点で、ストレスを減らせる職場や学校を生み出すことに応用できると良いなと感じました。
さて、ダマシオが主張する「感動」を呼ぶ2つのポイントの一つは、価値観を更新する「意外性」だそうです。
もう一つは何か。知りたい方は是非、AIビジネス研究会例会への体験参加お待ちしております。
文責:中嶋会員