【2021年1月定例会】スマートシティ特集

2022年1月15日(土)14:00~17:00にAIビジネス研究会1月定例会をリモート開催しました。

講演1)ミライのエネルギーとDX

大槻会員より、エネルギー=発電の未来の姿とDXについて講演頂きました。

現在の日本における発電方法は化石燃料によるものが約80%を占めていますが、再生可能エネルギーの利用割合を増やしていくことが求められています。そこには様々な課題がありますが、デジタル技術を活用した課題解決方法を紹介いただきました。

たとえば太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電は、自然の力を利用するために安定供給が難しいという課題があります。そこでVPP(Virtual Power Plant)という仕組みが検討されています。これは、太陽光発電や蓄電池、電気自動車や住宅設備などをまとめて管理し、地域の発電・蓄電・需要を一つの発電所のように管理する仕組みです。

また、補助金のグリーン枠についても解説いただきました。

講演2)データ分析関連人材の動向

真田会員より、データ分析関連人材の動向について自社の事例を紹介いただきました。

真田会員が取締役を務めるINSIGHT LAB(株)(https://insight-lab.co.jp/)は、ビックデータの利活用によるDXを支援するサービスやプラットフォーム運営を行っています。

ツールや技術に関する知識・経験がある人材を育成したり獲得していくことはできるようですが、マネジメントをする人材(データエンジニアリングマネジメント)が不足しているということです。

講演3)Society 5.0 の実現に向けたスマートシティ・地域 DX の推進

土屋様を招待し講演いただきました。土屋様は内閣府が主導で発足したスマートシティ官民連携プラットフォームに参画されています。講演では、政策の動向、事例、科学技術政策に関連する体制、総合科学技術・イノベーション会議CSTIなどについて紹介いただきました。

講演内容の一つとして、ソサエティ5.0に向けたスマートシティの実現における、実証実験の例についても紹介いただきました。スマートシティという言葉は耳にするものの、あまり肌で感じることは無いというのが正直なところでしたが、地方都市だけではなく大手町などの都内など、多くの地域で取り組まれているということに驚きました。逆に「あれはそういうことだったのか」と思うこともあり、スマートシティというものが少しずつ浸透し社会を進化させているのかもしれません。

とても貴重な講演をいただきました。

最後は演習です。「中小企業がスマートシティの流れに乗って成長するできるか?」というテーマで、建設、製造、小売、宿泊、医療の5班に分かれてディスカッションしました。私は製造グループに参加し、自社の技術を活用することで商材の新規開発や、内部の人材育成といった取り組みについて議論しました。

次回の定例会は2/19(土) 14:00-17:00「脳DX特集 https://aibizlabo.com/meeting」です。みなさまの参加をお待ちしております。

文責:中嶋会員