【2025年1月定例会】生成AIでアプリを開発しよう!特集

2025年1月18日、AIビジネス研究会の定例会がZoomにて開催されました。今回のテーマは、「生成AIでアプリを開発しよう!特集」。初心者でも効率的にアプリを開発できる方法から、プロフェッショナルが活用する最新のテクニックまで、幅広いトピックが取り上げられました。急速に進化するAI技術が、アプリ開発を含むソフトウェア開発の方法をどのように変えつつあるのか、その最前線を学ぶ貴重な機会となりました。

講演1)89歳の現役エンジニア、トミ爺が語る!ChatGPTでアプリ開発がここまで変わる(新海会員)

トミ爺の魅力と講演の背景

89歳のトミ爺こと鈴木富司さんをご存じですか?年齢を超えた情熱で、最先端のAI技術を駆使してiPhoneアプリを開発し続けるスーパーエンジニアです。
今回のAIビジネス研究会例会では、トミ爺が執筆した書籍『88歳、トミ爺。ChatGPTをSwiftUIのコーディングメンターにする!これでアプリ開発も挫折しらずに』に基づいて進行され、初心者でも短時間でアプリを開発できる驚きのテクニックが共有されました。


講演の主な内容

今回の講演では、主に次の3点が解説されました。

1.ChatGPTを活用した効率的かつ高品質なコーディングのテクニック
ChatGPTの具体的な使い方と、その応用法が詳しく説明されました。

2.ChatGPT利用時に押さえるべき注意点
誤ったコード生成を防ぐための確認方法や活用のコツが示されました。

3.アプリ開発におけるChatGPTの成果とその可能性
実践例や具体的な結果を通じて、未来の可能性が語られました。


驚きの実践例:わずか2時間で432行のコード生成

講演の中で、トミ爺が開発した「読み上げウォッチ」をモデルにした実験結果が紹介されました。ChatGPTを活用することで、わずか2時間で432行のソースコードを生成。月間の生産性に換算すると約34,560行に達し、従来手法の数倍の効率性を示しました。
一般的なエンジニアの月間コーディング量(1,000〜2,000行)と比較しても圧倒的な生産性であり、ChatGPTがいかに開発プロセスを変革し得るかが示されています。


ChatGPTがもたらす開発プロセスの変革

トミ爺の実践例から、以下のような変革が期待されると解説されました。

1.プロトタイプ開発の内製化
外注コストを削減し、スピード感のある開発が可能に。

2.コーディング時間の短縮
より多くの時間を仕様検討や設計作業に充てることが可能に。

3.アジャイル開発の加速
柔軟で迅速な開発手法が実現しやすくなる。


トミ爺の情熱を見習おう!

「トミ爺」こと鈴木富司さんは89歳という年齢を感じさせない情熱で、iPhoneアプリ開発、アプリ開発書籍の執筆、電子出版、ホームページ制作など、精力的にIT分野で活躍されている方です。

「年齢に関係なく、AIは誰にでも新しい可能性を開いてくれる」

多くの参加者に勇気とインスピレーションを与えた講演でした。

講演2)あなた専用のAIを作れる!GPTsの可能性を探る講演(笠置会員)

AIがあなたの相棒に!「自分専用のChatGPT」を作れる時代が到来

笠置会員が紹介したのは、いま話題の「GPTs」。特定のタスクや目的に合わせたカスタム版ChatGPTを、自分で簡単に作れる画期的なツールです。まさに、あなた専用の「パーソナルAIアシスタント」を手にするチャンス!


こんなAIが作れます!驚きの実例紹介

講義では、GPTsを使ったさまざまな実例が紹介され、その実用性が参加者を驚かせました。特に注目を集めたのは以下の3つの例です。

1.YouTube動画要約GPTs
長時間の動画を瞬時に要約し、必要な情報だけを効率よくキャッチ。忙しいビジネスパーソンに最適!

2.孫正義氏風ディスカッションGPTs
仮想的な孫正義氏と無限にディスカッションが可能。新しいアイデアを引き出す刺激的なAI体験。

3.社外CFOアシスタントGPTs
笠置会員が実際に作成したGPTsで、財務や人事を含む間接部門の課題を解決。クライアントに具体的な戦略を提案できる頼もしいAIです。

これらの実例を通じて、GPTsがもたらす新しい可能性を参加者は実感しました。「AIがここまでできるのか」と驚きの声が上がる場面も。


自分だけのAIを簡単に作る方法を学ぶ

講義の後半では、GPTsの作り方についても詳しく解説が行われました。この機能はChatGPTの有料会員専用ですが、操作は驚くほどシンプルで、プログラミングの知識がなくても自分だけのAIを作成できます。参加者は実際に手順を学びながら、その場で「自分専用AI」を試作する体験も。


GPTsで広がる未来のAI活用

GPTsを初めて知った参加者からは、次々とアイデアが生まれました。「業務効率化に使える」「趣味や学習がもっと楽しくなる」といった感想が飛び交い、多くの方がChatGPTの有料会員登録を検討するなど、会場は熱気に包まれました。

この講義をきっかけに、AI活用がぐっと身近になっただけでなく、参加者一人ひとりが「自分専用AI」という新しいパートナーを手に入れる未来を思い描く機会となりました。

GPTsは、これまで「AIは難しい」と感じていた方にも、新しい可能性を提供する画期的なツールです。あなたの生活や仕事に寄り添うAIを作り、未来をもっと便利で楽しいものにしてみませんか?

講演3)明日から使える生成AI連続講座 5(小泉代表)

生成AIを使いこなす!アイデアを効率的に生み出す秘訣を学ぶ

AIビジネス研究会の人気講座「生成AI連続講座」第5回が開催されました。小泉代表が講師を務めた今回のテーマは、「アイデアを効率的に生み出そう」。生成AIを活用しながらも、自分の思考力を保ちつつアイデア創出を最大化する方法を学ぶ充実の内容でした。


思考力を鍛える生成AI活用術

「生成AIに頼りすぎると、自分の思考力が衰えるのでは?」そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか。小泉代表は、Googleマップが地理感覚を奪った現代人を例に挙げ、生成AIに依存しすぎないための思考トレーニングが重要だと説きました。そのための具体的なアプローチとして、以下の3つのステップが紹介されました。

1.地図を作る:情報を視覚的に整理して全体像を把握。

2.仮説を立てる:未知の課題に対して自分なりの仮説を構築。

3.科学的に検証する:データや根拠をもとに仮説の正しさを評価。

これらの手法は、生成AIを補完するスキルとしても非常に有効であり、参加者にとって新鮮な視点を提供しました。


実践:ロイヤルティ要因分析で学ぶ仮説構造化

講座の後半では、エシカルコーヒーの事例を参考にした「ロイヤルティ要因分析」のグループ演習が行われました。参加者は、横浜・神奈川の名物や観光地を題材に、集客や売上を増やすアイデアを構造化する方法を学びました。主な流れは以下の通りです。

目的因子の設定:集客増加や売上アップなど、具体的なゴールを設定。

構成因子の明確化:目的因子を形成する数個の構成因子を洗い出し。

主要な因子の特定:目的因子に最も影響を与える因子を特定し、改善案を考える

これらの分析を通じて、論理的にアイデアを展開するスキルを磨きました。発表タイムでは各グループがユニークな提案を披露し、活発な意見交換が行われました。


生成AIを使ったアイデア創出の未来

今回の講座は、単に生成AIを使ったアイデア創出にとどまらず、科学的根拠に基づく論理的思考の重要性を再確認する機会となりました。参加者からは、「AIを使うだけでなく、自分の頭で考える訓練になった」「仮説を立てるプロセスが非常に参考になった」といった感想が寄せられ、実り多い時間となりました。


次はあなたの番!AIを活かして新たなアイデアを生み出そう

生成AIは、ただ便利なだけのツールではありません。思考力を鍛え、科学的な意思決定を補助する力を持っています。この講座を通じて得られた知見を日常やビジネスで活用し、新たな発想を形にしてみてはいかがでしょうか?

次回の生成AI講座では、さらに深い内容をお届けします。興味のある方は、ぜひ体験参加してみてください。生成AIの可能性を実際に体感できる貴重な機会です。

文責:笠置会員、高田会員