【2023年12月定例会】 AIベンチャー特集3

12月度の定例会が2023年12月16日に労働プラザにて開催されました。ゲストとして株式会社AI・Signコンサルティング 代表取締役社長 小嶋英二様をお招きして、会員15名の方にご参加いただきました。

講演1)AIによる外観検査装置と業種別事例の紹介

外観検査装置においてもAIの認識機能が活用されており、各種業界での適用事例について、株式会社AI・Signコンサルティング 代表取締役社長 小嶋英二様より、ご講演を頂きました。自動車業界向けの異常検知モデルでは、独自のアルゴリズムにより様々な異常を検知できるようになっており、従来の検査員の検知能力と同等以上とのご説明を頂きました。その他、AIを含めたシステムインテグレーションの要素として、最新のIoTなどハードウェアについてもご説明頂きました。

講演2)AIに代替されない業務とは

依田会員より、人事領域においてもAI技術の活用が進む中で、ご自身も含めてどのような仕事をすべきか?について問題提起があり、会場で活発な議論がなされました。依田会員から、特に強化したいスキルとして「傾聴」が挙がり、相手のニーズや見えている世界を理解することが問題解決以上に有益であり、専門知識だけでなく相手との向き合い方も重要という意見も挙がりました。

講演3)リスキリングを楽しく継続!〜統計検定受験を題材にして〜

前田会員より、楽しくリスキリングするためには、自己決定理論を活用することが重要であるとのことを説明頂きました。モチベーションを高めるためには内発的動機付けを高めることに目が行きがちですが、外部からの働きかけによる「自律的動機づけ」でも同様の効果があることです。企業が従業員の3つの心理的欲求にバランスよく働きかけること、つまり、「⾃律性」「有能感」を促すキャリアパスと必要スキルの明確化や「関係性」を促す交流イベントやコミュニティ等の形成により、難関資格の勉強も継続できるとのことでした。

講演4)食品製造業におけるAI・IoT活用の効用と限界

大金会員より、食品製造業におけるAI・IoTの活用事例をご報告頂きました。食品製造業における品質関連事故は多額の損害となる場合もあり、設備の予防保全など未然防止にAI・IoTが活用される事例が増加しているようです。PoCを通して高い効果が期待できる技術もありますが、人材育成も重要になるとのことでした。

今回は4つの講演となり内容の濃い定例会となりました。また、今年最後の定例会となりましたので、中華街での懇親会・忘年会で無事に1年を締めくくることが出来ました。来年以降も1月から定例会を予定しておりますので、次回以降のご参加をお待ちしております。

次回の定例会情報はhttps://aibizlabo.com/meetingに記載されています。みなさま是非、ご参加ください。

文責:野網会員