【12月定例会】動画認識はここまで進んでいる

2020年12月19日(土)14:00~17:00にAIビジネス研究会12月定例会を開催(zoom)しました。

講演1)動画認識はここまで進んでいる

株式会社ミュージアムクルーの中野良一様を外部講師としてお呼びし、中野様の活動紹介と、動画ディープラーニングYOLOの紹介とDemoを行っていただきました。

中野様は、理科の特別授業として小学生向けにAIを理解してもらうための社会活動を行っています。この超わかりやすい説明用資料を見せていただきました。次に、動画ディープラーニングのYOLOを使い、Zoom経由で物体認識をデモンストレーションしていただきました。

小学生のみならず、一般の人や、もちろん中小企業の社長さんにもこのようなわかりやすい資料やデモツールは有効です。

講演2)コンピュータにかわいいを学習させたら何が起きたか

真田会員より、「コンピュータにかわいいを学習させたら何が起きたか」と題し、AIが人間の感性を可視化して応用した取り組みについて紹介いただきました。また、データ分析関連人財の動向についても紹介いただきました。

一口に「かわいい」といっても、「キモかわいい」なんて言葉があるくらい奥の深い世界。この「かわいい」をAIで判断・分類することに挑戦したのが、INSIGHT LAB(株)(https://www.insight-lab.co.jp/)です。某大手アパレルメーカーの依頼により、女性の洋服に対する感性の定量化に取り組みました。

教師データとして、商品画像に対し「ガーリー」「涼し気」「こなれ感」などのタグデータを付与したものを用意し、学習させます。さらに顧客の分類と購入履歴から顧客の嗜好を分析し、商品データとの関連性を分析しました。

マーケティングツールとして活用できることはもちろんですが、「おっさんがアパレルの流行を考えられるようになった」ことが大きな成果だそうです。

次に、AI活用に必要な人材像について話がありました。冒頭に先端IT人材に関する課題について経済産業省が2016年に調査した結果を紹介いただきました。この傾向は2020年の現在でも変わっていないとのこと。

真田会員はデータ分析等先端IT人材支援や教育を行うINSIGHT LAB アドバンス(株)の社長であり、実感として特にどのような人材が足りない(不在)なのか説明いただきました。この内容には、小泉会長を始め多くの会員が強く同意しました。

ブレークアウトセッション

最後に3グループに分かれて、3業態の2030年時の想定課題とAIによる解決策についてディスカッションを行いました。

2020年内の定例会はこれで終わり。2021年も引き続き有益な講演やセッションを行っていきます。ご興味がある方はぜひご参加ください。

文責:中嶋会員